
生命保険会社と契約する円建て、外貨建ての個人年金保険と、自分で投資信託等で運用する確定拠出年金、
自分の掛金を支払ったことによる所得税、住民税の節税効果は、どっちが大きい?
1.個人年金保険
2.確定拠出年金
3.実は同じ
正解 2
個人年金保険の保険料を支払った場合、要件を満たせば、生命保険料控除の対象となり、最高で所得税4万円、住民
税2.8万円の所得控除が適用されます。
一方、自分で確定拠出年金の掛け金を支払った場合、支払った全額が所得税、住民税の所得控除が適用されます。
金額が小さい場合、節税効果は同じですが、掛金が多くなるにつれて、全額控除できる確定拠出年金の方が、
全額所得控除の対象となる分、節税効果が大きくなります。
なお、所得税は5%から45%の累進税率、住民税は一律10%ですので、元々の税率が低い人の節税効果は低く、
高い人の節税効果は大きくなります
FPまっすーのアドバイス
NISAによる投資信託は運用益は非課税ですが、積立金額に対する節税効果はありません。
一方、確定拠出年金は、掛金の所得税、住民税の節税効果があり、運用益は非課税ですが、
受取時に一定の税制優遇はあるものの、課税される可能性があります。
個々人で判断は変わりますが、私の考えでは、
シンプルに資産形成をしたい方はNISA、
所得税、住民税の節税効果を味方にしたい人は確定拠出年金、
節税効果も低く、多くの運用益は期待できないものの、確実に老後資金を準備したい人は個人年金保険
という感じでしょうか